うつせみ
レンタル店で働いてるとやっぱり良いことあります。
観たくて観たくてウズウズしていたキム・ギドク監督作品の「うつせみ」を、サンプルでゲットしました!ヤッターーーー!!!
お風呂もそこそこに、ワインとタバコの準備をしてTVの電源をオンしました。
あらすじは空き巣に入った家を転々としていくうちに殴られたアザを持つ女性と出会い恋に落ちる話です。このあとがすっげーんですけど、それは言わない方がいい気がします。
ギドクの頭の中は一体どーなってるんでしょ。本作を見ると「このヒト本当にちょっと違う」と不思議な気持ちになります。想像を絶するラスト30分のくせに、常にさっぱりしてるんです。
全編にわたる設定も、ほぼ無言の主役も、あの衝撃の後半も、とにかく凄い。
スゴイスゴイとしか言えないのか私はというくらいスゲーです。
でもその「凄さ」というのが、稲妻が頭に落ちたような感覚と言うよりも、狭い部屋に一筋の光が入った時の暖かさを知ったような閃きに近い感覚なんです。だから無言の二人になぜかほのぼのさせられます。
ただ二人が行動する事で、他の人に災難が及んだり、逆に小さな幸せを運んだりするのも、彼らは「神様じゃなくそこに生きる人間なのだからあたりまえ」てなわけで、ある意味観客を無視してるその監督の態度がバシーンと気に入りました。
そして私には、それにより彼らが一般庶民の中にとけ込んでいくようにも見えて、なんとも素晴らしいとしか言いようのない映画を見せつけられた気がしました。
あー私バカだからうまく言葉にできなーい!悔しいです。
「甲賀忍法帖」でも読んで文章の勉強します☆
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