« ジャーヘッド | トップページ | ジェヴォーダンの獣 »

リード・マイ・リップス

Photo_48 ロマン・デュルス「真夜中のピアニスト」が観たかったので予習として観ました。同監督ジャック・オディアールの「リード・マイ・リップス」です。人気あるんだこの監督。

社長秘書をしている難聴のカルラが体調を崩したことから、助手を雇うよう指示を受ける。職業安定所から紹介されてきた男は保護観察中の前科者だった…。

見終わるまで気付かなかったんですが前科者の彼、ヴァンサン・カッセルだったんですね!「アレックス」の時の色気は全く感じなかったので「なにこの目の離れた男は」と訝し気に見ちゃいました☆

この作品が「異色」と言われるのにはカルラが難聴の為「読唇術」を使えるということで、それにより地味だった人生がガラリと変貌していく様にあると思いました。(ココが面白いのよー!)

アダルティーな雰囲気がプンプンなのに、主役二人の恋愛のぎこちなさにちょっとイライラ。(良い意味で、です)
決して恋愛ベタではなさそうなポールの気持ちを考えたり、決して美人じゃないカルラの表情から色々くみ取ったりしないと、お互いの気持ちが見えない映画なので、なかなか見応えがありました。そういう意味では観る側を常に飽きさせない自然な演出と言えると思います。うーん、いぶし銀の演出ってやつかしらねぇ。
そういう所はオゾンの「スイミングプール」に近いかと思いました。そういう土地柄なのかな?

それとモザイク無しのカルラの綺麗とは言い難い一般的な裸には、ちょっとギョッ。
こういう裸の方がリアルにいやらしさを感じ、彼女の寂しさが同年代の私にはリアルすぎて、軽く落ち込みました。夏バテなので落ち込みやすかったというのもありますが・・・。

なかなかの秀作です!さーて「真夜中のピアニスト」観ますか!(ウキウキ)

|

« ジャーヘッド | トップページ | ジェヴォーダンの獣 »

コメント

この監督はいいですよ。何を撮らせても。
冷酷で(笑)「バクステール」もなかなかアブなすぎて人に勧めにくい映画ですが、ヤバさ全開で好きです。
この映画はフィルム・ノワールとしての完成度、とても高いですね。血の味をリアルに魅せられるのも才能ですね。

投稿: ルー | 2007年2月20日 (火) 21時35分

>ルー様

お世話になります!
「バクステール」早速観たくて「ぽすれん」で検索するも「該当なし」(泣)また他で探します。

確かにこの「冷酷さ」いいですよね!突き放した撮り方って、こういうサスペンス(ラブ)には合ってると思います。てか私の好み?

またお邪魔させて下さい!

投稿: ももも | 2007年2月21日 (水) 11時05分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リード・マイ・リップス:

« ジャーヘッド | トップページ | ジェヴォーダンの獣 »