蝉しぐれ
それゆえ、話に奥行きが感じられず映画として成功できてないような気がしました。江戸の風情が画面から香ってきた山田洋次監督「たそがれ清兵衛」などは、こうして見ると同じ下級生活者の純愛話だけど、いい映画だったなと思えてしまいました。
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妻と別れ、淋しい生活を送る税理士ウィリアムのもとにある日、美しい女性アンナが訪ねてくる。同じフロアの精神分析医を訪ねるつもりが、ノックするドアを間違えてしまう。そんなふとした過ちから出逢う二人。ウィリアムはアンナの口から語られる赤裸々な私生活に惹きこまれ…。(オリコン)
パトリス・ルコントといえば「列車に乗った男」が一番好きです。
そして本作は「仕立屋の恋」の色香をプーンとただ酔わせながら、その作品自体は「列車に乗った男」のように地味な作品でした。(良い意味で)
「これぞフランス映画」といった感じで、主要人物のみを浮き彫りにさせた個々のドラマが展開していくワケですが、色香半分、地味さ半分なので、インパクトにはやや欠けたかなぁというのが、正直な感想だったりします。
ただ、フランスは勿論、EU映画にでてくるオバハン女優達の噎せ返る程のフェロモンを撮る技術というのは本当に凄い。元々そういったフェロモンを爆発させている国なのかもしれないんですけど。空気感はありますよね。
ほんと、酔いそうなくらい。(「良い意味で」の連続活用)
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妻、子供のいるサラリーマンの主人公がウダウダウジウジと「劇団ひとりが考えそうな妄想」をメインとしたコメディ小説。
私は以前より友人などに「次に付き合うなら絶対劇団ひとりがいい」と断言しているほど彼が大好きです。私のロッカーにはデカデカと「劇団ひとり」のポスターが貼ってあるし、彼を好きだと公言した時の皆の微妙な顔つきも含めて、「やっぱり彼には私しかいない」と再確認する日々を過ごしていました。この本を読むまでは。
結論から言えば、私にはこの本の面白さがよくわかりません。
読み始めて彼の世界観は私を裏切らなかった。想像通り、そのまんまでした。昭和ぽい貧乏な大学生のような雰囲気といい、ジメジメとひとつのことを悩む姿といい、なるほどと思いました。「彼ならこう考えるだろう」と。
でもそれだけ。なので第二章あたりで退屈になってしまったのは事実です。そりゃ「全て読んでから物事言えやコラ」という事なんですが、これ以上読んでも読んだ端から忘れてしまいそうな内容だったため、あとは流し読みしてしまいました。
でも、彼は好き。なんとなく、好き。うん、多分。
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「嫌われ松子の一生」です。えっどこにBONNIE PINKいた?
お姫様みたいに煌びやかで華やかな人生に憧れた一人の少女。しかし現実は、教師からソープ嬢、遂には殺人までも犯してしまった松子の壮絶な人生を描いた山田宗樹原作の同名小説を中島哲也監督が映像化した作品。
みんながここまで騒がなければもっと面白かったかも。というのが正直な感想です。ちょっと私自身が期待しすぎた気分です。もったいない。
壮絶であれど、劇っぽすぎない彼女の人生を観させていただいた気持ち。上手くいえないですが、面白いとか面白くないというよりコメディとして観れる映画でした。
意地悪に書けば「だから何?」といいたくなるような。よくも悪くも「普通」の映画でした。
中谷美紀はやっぱりカワイイです。
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ジェシーとチェスターはパーティのあくる日、目覚めると前夜の記憶がなく、それとともに愛車までなくなっていた。そして、車と記憶を探す旅に出るのだが、途中、彼らの双子の恋人ワンダとウィルマはなぜか突然怒り出し、美女には迫られ、オカマには“盗んだ金を返せ”と脅迫され…昨夜彼らは一体何をしたのか…(オリコン)
いつものように全くあらすじを読まないと、前半30分見る限りでは全く進行がわからなかったです。そして「カシュトン、かっけーなー」くらいしか覚えてません。という事は、筋書きがあまり成り立ってない映画だったのでは?とおもってしまいました。だってラストの「プリンつながり」を見て、「あーそういうつながりをつくりたかったのね」と納得したくらい、メタメタグダグダ馬鹿映画でした。私コレなら「イビザボーイズ GO DJ」の方が好きだなー。
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三池崇史作品、 「極道恐怖大劇場 牛頭(GOZU)」です。
字廻(あざまわり)組構成員の南(曽根英樹)。彼は兄貴分である若頭・尾崎(哀川 翔)をこよなく尊敬しているが、チワワを見ればヤクザを殺すために訓練されたヤクザ犬だと言い張ったりするなど、最近の尾崎には奇行が目立っていた。狂った尾崎に身の危険を感じた組長(石橋蓮司)は、挨拶回りの名目で名古屋にある処分場に尾崎を連れていくよう、南に命じる。しかし悲劇は道中に起きた。暴れだした尾崎を取り押さえようとしているうちに、南はうっかり尾崎を殺してしまったのだ。しかも、途方にくれた南が組長に電話している間に尾崎の死体が消えてしまう。南は尾崎を探そうと奔走するが、全身を金と銀の洋服に身を包んだ二人組の男に執拗にからまれたり、顔半分を白く塗りたくった男に道案内されるなど、何もかもが少しずつねじれているような世界に取り込まれ、偶然とも陰謀とも思える出来事に翻弄されていく。(公式サイトより)
あらすじをみるとだいぶおかしい映画だったみたいです。
任侠テイストのホラー気質を併せ持ったコメディです。ひと癖どころか変質者ぐらいある作品なので大らかな気持ちを持ってる時でないとみれません。人を選ぶと言うより時を選ぶ作品かと。
私はこの作品で三池にハマり始めました。
もー言葉なんていらない。「デッドオアアライブ」をみて驚愕、「カタクリ家の幸福」をみて失禁、「ビジターQ」は探し中。異常な作品ばかりです。
最高ですが、いつもちょっと気持ち悪くなってしまいます。でも見ます。
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「秋のホラー祭り」ということで「ディセント」の登場です。
冒険好きの女6人が、未開の洞窟を探検し○○に遭遇&とってもホラーな目に遭うスプラッター。
あれだけ人が死ねばスプラッタと言ってもおかしくない感のある本作を、映画館にて鑑賞しました。日曜のレイトショーということもあり、お客はわずか3人。ショボッ。
でもそのお陰で、トッポをバリバリ言わせながらゆっくり爆笑できたので、私的には大満足でした。
「地獄の黙示録」「プラトーン」の名場面をパクリ、それを女性がやってのけるという演出にはちょっと驚き&ツッコミでした。しかも洞窟の中で出てくる○○、どっかで観たこと有ると思ったらイギリスホラーの「0:34」のヤツにクリソツ。ってこれもイギリスホラーだよね。
ハンドカメラで記念に撮影していると、女性の背後に○○がいたシーン、本気でビビった!!
何にせよ結構楽しめました☆
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CG,スタント、ワイヤーを使わないフランスアクション「アルティメット」です。
2010年のパリ。治安悪化により隔離された地区・バンリュー13は、タハ一味に支配されていた。レイトは街からドラッグを一掃しようとタハに立ち向かうが、逆に警察に拘束され、妹をタハに奪われてしまう・・・。
カンフー映画が好きな人なら絶対気に入りそうな作品です。シンプルでわかりやすく、アクションも肉体のみを使った演出がとっても新鮮で面白かったです。所々よくわからない部分がありましたが、それはきっと私が酔っぱらっていただけでしょう。
細かい事は言いたくないけど、でもあの兄妹、どうみても腹違いだよね…?
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鬼才ミヒャエル・ハケネの2002年カンヌグランプリ作「ピアニスト」です。
一流のピアニストになるため、ピアノ以外のことを束縛されて育ってきた中年女性と、その彼女を愛してしまった年下の男性の苦悩に満ちた切ない恋を描いた作品。(オリコン)
有名音楽学校の教師エリカ(イザベル・ユベール)のストイックな見た目と私生活とは裏腹の、屈折した性への渇望がみられますが、これがもの凄い威圧感です。そしてどう考えても「ヘンタイ」としか思えないような彼女の行為をみているうちに、その行為自体が変態とは呼べない感情に陥りました。彼女の抑圧された教育環境や、パッとしない外見からも、欲求不満の塊のような彼女を愛おしくさえ見えてくるのです。
でもこれは「メロドラマのパロディ」だと監督はおっしゃっていたようです。確かに刺々しい映像を見させられていても、私どことなく笑ってしまったりしてたし。これがカンヌグランプリかと思うと、かなり異端にも見えますが、この重厚感のある映像はそう簡単には作れないのかもと思い悩んでしまいました。
「ファニー・ゲーム」もみてみようかな。
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過去と未来”、“記憶と幻想”が入り乱れる。タイムスリップした先で知ったのは4日後に訪れる自分の死だった…。
キーラ・ナイトレイが出てるとは知りませんでした。
初めは寝っころがって観ていたのですが、最後には体育座りになってました私。
全体的な流れは「バタフライ・エフェクト」の様に見えました。特に後半の主人公(エイドリアン・ブロディ)の考え方や行動と、ジャッキー(キーラ)の変化が。
自分があと4日で死ぬというのに、他人の事をあそこまで考えられるだろうかと、ちょっと悩みました。ですが、冒頭で「彼は一度死んでいる」からこそ、他人の事を考えられるのかなとも思いました。違うっぽいけど。
一番良かったのは、ロッカーの中でのジャック(エイドリアン)の目ん玉で恐怖とトリップを映し出していた場面。これ「ヘイズ」で観たかったな。
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1,2同様、死を回避してしまったため、「死」から逃げまくる本作。
1,2に比べれば格段にB級ホラー感タップリな印象になりました。そしてジェットコースターでのホラーな出来事、シャレになりません。私も富士急でトンデミーナに乗った時、体を固定する安全カバーが微妙にゆるくて、本気で怖かった記憶があるので、本作を見ていてつい声が出てしまいました。
とにかく死に方がみんな豪華絢爛。(笑)
凝っているのかバカなのかわからないんですが、「ああ、ホラーってこんなもんだな」と思ってしまいました。ま、1人でレイトショーにいる女ってのも十分ホラーですが・・・。
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明日は午後に検定の申し込みのため街中に行かねばなりません。=遊休(有給)!
なのでついでにオダジョーの「ゆれる」と「ファイナルデッドコースター」を見てきます★
なんでも、地元東宝の偉いヒトがホラー好きのようで、
「秋はいい映画がないからホラー祭りをやろう」と勝手に打ち立てた素晴らしい企画があるということで参加します。
全部で4作品(ブラックダリア含む でもこれはホラーじゃない まいっか)やるんだけど、チケットの半券を持参して映画館へ行くと、1000円で見れるという、ホラー好きには堪らない企画だそうで☆
「ファイナル~」を見た次の日は半券持って「ディセント」(ホラー祭りのため我が町でも上映決定!)も見に行きます。映像が薄暗くて、出てくる女子6人の背格好が似てると言うことでかなりまぎらわしいらしいっす。
今回は「シン・シティ」の二の舞になることだけはしたくないので(ブルース・ウィリスとミッキー・ロークを同一人物と勘違いしちゃった事件)禁酒していきます。フフフ。
塚本晋也監督「ヘイズ」です。
ある日、男は目を覚ますと身動きの取れないコンクリートの密室に閉じ込められていた。そして脇腹には知らない傷跡が。彼は異常に狭いこの空間から逃げ出そうとするが…。
塚本晋也作品は初めてだったので、どんな感じの映画かドキドキしましたが、う~ん。
コワイコワクナイ以前に、映像がやっぱりイマイチでした。黒メインのシルバーを基調にすることで緊張感を出して、金属の冷たさを恐怖に結びつけているのはわかるんですが、「キューブ」と「ソウ」にインスパイアされ、そこに軽くエロ風味を乗っけて尻をまとめただけの作品、に見えました。この人が現代日本映画のカリスマなのかと疑いたくなるほど、実験的でもないから躍動感も無いし、期待していた気持ち悪さも対したことなく、とってもガッカリ。設定が面白いのに内容が追いついてないのかなぁ。どうせならもっとキレてほしかったなあ。なんとも中途半端です。
三池に比べて下品さは無いんですが、爆発しきれていない部分がある作品でした。
「ソウ」の出現以来、こういうのを「ソリッドシチュエーションホラー」というけど、ホラーじゃなくてサスペンスだと思いますよ!(と、勝手にキレてみました)
このホラーの定義、許せません!私は!!
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