ヘイズ
塚本晋也監督「ヘイズ」です。
ある日、男は目を覚ますと身動きの取れないコンクリートの密室に閉じ込められていた。そして脇腹には知らない傷跡が。彼は異常に狭いこの空間から逃げ出そうとするが…。
塚本晋也作品は初めてだったので、どんな感じの映画かドキドキしましたが、う~ん。
コワイコワクナイ以前に、映像がやっぱりイマイチでした。黒メインのシルバーを基調にすることで緊張感を出して、金属の冷たさを恐怖に結びつけているのはわかるんですが、「キューブ」と「ソウ」にインスパイアされ、そこに軽くエロ風味を乗っけて尻をまとめただけの作品、に見えました。この人が現代日本映画のカリスマなのかと疑いたくなるほど、実験的でもないから躍動感も無いし、期待していた気持ち悪さも対したことなく、とってもガッカリ。設定が面白いのに内容が追いついてないのかなぁ。どうせならもっとキレてほしかったなあ。なんとも中途半端です。
三池に比べて下品さは無いんですが、爆発しきれていない部分がある作品でした。
「ソウ」の出現以来、こういうのを「ソリッドシチュエーションホラー」というけど、ホラーじゃなくてサスペンスだと思いますよ!(と、勝手にキレてみました)
このホラーの定義、許せません!私は!!
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