ピアニスト
鬼才ミヒャエル・ハケネの2002年カンヌグランプリ作「ピアニスト」です。
一流のピアニストになるため、ピアノ以外のことを束縛されて育ってきた中年女性と、その彼女を愛してしまった年下の男性の苦悩に満ちた切ない恋を描いた作品。(オリコン)
有名音楽学校の教師エリカ(イザベル・ユベール)のストイックな見た目と私生活とは裏腹の、屈折した性への渇望がみられますが、これがもの凄い威圧感です。そしてどう考えても「ヘンタイ」としか思えないような彼女の行為をみているうちに、その行為自体が変態とは呼べない感情に陥りました。彼女の抑圧された教育環境や、パッとしない外見からも、欲求不満の塊のような彼女を愛おしくさえ見えてくるのです。
でもこれは「メロドラマのパロディ」だと監督はおっしゃっていたようです。確かに刺々しい映像を見させられていても、私どことなく笑ってしまったりしてたし。これがカンヌグランプリかと思うと、かなり異端にも見えますが、この重厚感のある映像はそう簡単には作れないのかもと思い悩んでしまいました。
「ファニー・ゲーム」もみてみようかな。
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コメント
TBありがとうございます。
痛い映画ですよね、一度観たら忘れられないというw。
そういえば「ファニーゲーム」はハリウッドリメイクも決まったようです。最低最悪に気分の悪くなる映画ですが、興味があるなら是非w
ココログさんにFC2からTBをお返しできないようなので、コメントにて失礼します。
投稿: lin | 2006年10月23日 (月) 22時10分
>lin様
こちらこそありがとうございます。
なんかめんどい事になっててすみません。また移転しましたらそちらからもTBさせていただきますので宜しくお願いします。
つい先日懲りずに「ファニー・ゲーム」も借りました。「アレックス」ほどひどくないことを祈るだけですが・・・。
投稿: ももも | 2006年10月26日 (木) 15時52分