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ブロークンフラワーズ

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ジム・ジャームッシュ「ブロークンフラワーズ」です。

今も昔もプレイボーイのドンにピンクの手紙が届く。そこには「あなたの息子があなた探しの旅に出た」と書されている。自分に息子がいたと初めて気付くドンに、近所の友人は「その母親に会いに行け」と言うが、手紙にはその女性の名前すら書いていない。かくしてドンの「エックスガール探し」が始まるのである。

ジム・ジャームッシュの映画といえば、最近で「コーヒー・アンド・シガレッツ」というのがありました。私はこの映画が好きで、しぶーい演技や短編風や定点カメラオンリーな所とか割とアングラな雰囲気を醸し出していて、妙にお気に入りの一本だったりしました。
その勢いで本作を観てみると、なんとダシの無いみそ汁のような、なんとも個性を見つけられないというか、「コーヒー~」の時に味わったようなスモーキーさというか、「世界のルールより自分なりの生き方」みたいな、そういうのが全く感じられない映画になっててまずオドロキ。

しかもこの作品がカンヌグランプリというのもオドロキ。

そして一番首をかしげたのが、なんでこの「ドン」役にビル・マーレイが起用されてるんでしょ。いや、彼は嫌いじゃないんですけど、この映画の中で彼の存在が非常に薄かったというか、彼は演技してたのか?というか、そのそのドン自体いらないんじゃないか?というくらい、彼の存在が不可解でならなかったです。しかもやたらとモテるし。なんでなの?

結局監督の意図が全く読めないまま終わりました。

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コメント

わたしも「コーヒー・アンド・シガレッツ」なら観ました。
飽きない長さのショートカット、じっと観るでもなく、夜中ただ流してるだけもいい感じ出ますよね。。

投稿: Meg | 2006年12月21日 (木) 12時00分

メリー・クリスマス!(数日早いけど)
スパニッシュ・ホラー・プロジェクト「ベビー・ルーム」みました。(「悪魔の管理人」借りられなかったんで)
監督が「 マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾」の人だったんでね。これ、向こうではテレビ放映なんですよね。レベル高っ!

「プレスリー VS ミイラ男」を観ました。微妙な内容でした。ブルース・キャンベル主演ってだけで観たんで、まぁいっか。

投稿: もじゃ | 2006年12月23日 (土) 19時26分

>もじゃ様

メリークリスマス!

「プレスリーvsミイラ男」ってスゴイネーミングですね。そそられる気持ちがイタイほどわかります。でも微妙って…。
最近、そそる映画がなくてなんとなく年末っぽいショボさがありますね。映画館にもレンタル店にも…。

>Meg様

こないだこれにめげず同監督の「ストレンジャーザンパラダイス」
を見てみました。でもやっぱり爆睡。
やっぱり私は苦手な方の監督のようです…。残念。


投稿: ももも | 2006年12月25日 (月) 15時42分

おっ、先日の「ウイスキー」へのコメントは成功したようですね。
さてこれは成功するかどうか…
アメブロも不安定なのでこちらこそご迷惑をおかけしています。
ジャームッシュ作品は最も古いものから割と見ているのですが、
本作は僕も意図がよく分からなかったかも。
それでも「ああジャームッシュらしいよね」と、
知った風な顔している僕であります。

投稿: 現象 | 2007年2月19日 (月) 23時22分

>現象様

いつもありがとうございます!
無事TB&コメはいっております。ご心配おかけしました★

多分わたしはビル・マーレイがあまり好きじゃないみたいです。なんとなくこういう人の「味」が好きになれないというか、オサレな感じがするんですよね。もっとこう、もっさい感じの役者だったら良かったのかも。^^

またお邪魔します★

投稿: ももも | 2007年2月20日 (火) 10時03分

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