フーリガン
レキシー・アレキサンダー監督「フーリガン」です。
友人の仕掛けた罠でハーバード大学を退学になったマットは、傷心のまま姉の住むロンドンに渡り、そこで姉の義理の弟ピートと出逢う。ピートはサッカーチーム、ウェストハム・ユナイテッドのコア・サポーター“GSE”のカリスマ・リーダー。ピートに導かれるまま、いつしかマットの心に眠っていた闘争本能が目覚め男としての誇りを見いだすようになる。そんなある日、敵対するチームとの間に事件が起こる…(apple)
女流監督だと聞いていましたが、こんないかつい男映画を女が撮るんだから、きっとキャサリン・ハードヴィック(「サーティーン」、「ロード・オブ・ドッグタウン」)監督よりよっぽどイカツイ目標を持った男達の映画かと期待して観ました。評価も高かったしね。
で、本作ですが個々の役者を撮る技術は卓越してると思います。とにかく個々が輝いて見える。役者が良い以上に、撮る側の腕が良いんだと思いました。ただケンカシーンでのブレ技法はちょっとやりすぎかな。
だけど終わってみるとお話が全体的にどこかヌルいです。
「ピートの兄と奥さん」の繋がりとか、「父と息子」の繋がりとかがどうしても女目線というか、「家族」とか「愛」とかちょっとチープかなあと感じました。別に「愛」が出てくるからチープというワケではないんですが、こう、これって「男社会の話」ですよね。ケンカとか、酒とか女とか。なのに、そこに同じ分量で「妻」とか「家族」とか「守るもの」なんかが出てくる。
どうせならどっちかにマトを絞ってもらいたかったです。見せ方はいいんだけど、後半のケンカとかも奥さんの空気の読めない感じとかもちょっとイライラしました。気持ちはわかるんですけど、そこは表現するべき所なの?見たいな。疑問です。
うん、もったいない。ただピートの弟のチャーリー・ハナム。壁紙決定です。
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