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機械じかけの小児病棟

Photo_213 レンタル解禁!「機械じかけの小児病棟」を観ました。

エイミーはイギリスのワイト島にある閉鎖直前の小児病棟に臨時で雇われたが、その病院は患者の少年が謎の複雑骨折をするという不可解なことが起きていた…。「アリーmyラブ」のキャリスタ・フロックハート出演で贈る新感覚のホスピタルホラー。

同監督ジャウマ・パラゲロの「ダークネス」を観ていたこともあり、(「ザ・ケイヴ」と同じくらい意外なラストのホラー映画)もっとグダグダな中盤になってしまうのかと思いきや、意外と「戦慄病棟」タッチで見やすく、伏線もしっかり描かれていたのは好感度アップでした。しかし、ホラーにつきものの「緊張感」がイマイチ無いのでホラーにしては単調な作りに見えます。でも「ダークネス」も似た様な雰囲気だったから、そういう監督なのかもなあ。

しかーし!このまま淡々と進むかと思ったら大間違い。温めの中盤からは想像しない後半の展開が待ってました!とにかく「機械の少女」が堪らなくコワイです。笑ってしまうほどにコワ…イ~~!!!

シャーロット、是非観て欲しい…!

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クリスマステイル

Photo_210 ~スパニッシュ・ホラー・プロジェクト~

懲りずに見ました。「クリスマステイル」です。

穴に落ちた強盗犯の女と、それを見つけた子供達のホラーな出来事。

残る「エルタルロット」以外は見ました。
その中でも本作は意外と面白かったです。穴に落ちた女の素性にイマイチ信憑性がないので、子供達が猟奇的な行為に及んでいくシーンには少し戸惑いを感じましたが、72分という短編にしてはなかなか上手く仕上がってるんじゃないかなと。超オススメとはいきませんが、見るものがないときにさくっと見れるホラーとしてはいいかもしれません。

それにしても子供の欲望というのは単純でとっても悪質だわ。

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カポーティ

Photo_211 ずっと見たかった「カポーティ」です。

作家トルーマン・カポーティが描いた最高傑作「冷血」の真相。

カポーティが「ティファニーで朝食を」を描いた人物だとは知らなかったです。勿論「冷血」も読んでいませんでした。だから本作を見て、面白いと思えるか不安だったんですが実際、単なるサスペンスドラマとして、割と普通のドラマ調として観れたのにはかなり意外でした。もっと重厚でいろいろな感情の流れとか複雑な作品かと思ってた…。

では面白くなかったかと言えば、「見やすい」という面では面白かったと思います。フィリップ・シーモア・ホフマンがどこまでカポーティに似てるのかはよくわかりませんが(本人を観た事がないので)彼の特徴の言葉遣いとしぐさはなかなか見物だと思います。特にカポーティが発する言葉はとても興味深く、簡潔に物事を見事言い当てている感がありました。さすが!

全体的にもさくっと観れる映画でした。でも逆に薄っぺらい印象も持ちましたけど…^^;

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ザ・ケイヴ

Photo_209 地獄の変異じゃない方の「ザ・ケイヴ」です。

中央アジアの砂漠キジルクム。男女8人が目指すのは闇に閉ざされた未知の空間、巨大洞穴。ケーヴィング(洞窟探検)技術に熟練した彼らは数十メートルある縦穴を降り、横穴へと進入。しかし、ガイドの一人が何者かに惨殺されパニックに陥る。そして、出発地点へと戻るがそこに待ち受けていたのは、地上で待機していたブラッドの死と洞穴を覆う大きな岩だった。残り6人は横穴が地上に通じていると信じ暗黒の迷路を前進するが…。(映画生活)

同じ洞窟物として、最近「地獄の変異」「ディセント」を見ましたが、その中でも「ザ・ケイヴ」、いいですね。私は一番好きかも知れません。

映像が終始ブレまくってるのが気になりますが、それよりも物語の展開がなかなか秀逸です。目新しい部分というのは特に無いですが、明らかに前者2作よりも興味をそそられる演出がちりばめられています。特に「洞窟に棲む者」の全体像が全く見えず、やっとみえたーと思ったら驚きのラストて突入!!
あのラストシーンで完璧に他へ放り投げられたような感覚に陥りました。

久々の掘り出し物ゲット!です★

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●指定型バトン●

Photo_208 管理人のもももです。

「5125年映画の旅」のえめきん様から「指定型バトン」をいただきましたので早速実行!

◆決まり事◆

指定されたお題に関する質問に答えていく一番シンプルなバトンです。

・最近思う「 」
・この「 」には感動!
・直感的「 」
・こんな「 」はいやだ!
・次に回す5人(指定付)
※スルーしても可です。もう何回もやった方もいますし…。参加できる方でOK♪

しかもお題は私の大好きな「B級映画」で頂きました☆
うーん、わかってらっしゃる♪

・最近思う「B級映画」

最近のホラー界は、どうもマネーに取り憑かれている気がしてならないです。

「ゾンビ映画の大量生産化」、「巨匠のリメイクのつもりがコピーになっちゃってるよ映画」、「大物監督引退前の退職金代わり映画」、「ゲームを映画にして知名度利用しました映画」など…。
よく言えば沢山ホラーが作られて、しかもブーム到来?!やったね☆気分、悪く言えば「粗悪品、類似品にご注意」の立て看板を見ている気分です。かなり毒舌に書いてしまいましたが、どうも最近のリメイク作の粗悪が目立つ気がしてならないのは私だけかなぁ。いや、良い映画もあるんですけど「これじゃあコピーじゃん」って言うのもねぇ。ありすぎなんですよ…^^;

・この「B級映画」には感動!

B級映画で感動…。難しいです…!!(笑)
感動と呼ばれる映画はまずほとんど観ないですし(人間失格)、しかもB級で…ムム…。

B級じゃないですが「意外と知名度が低い」という事で
「僕の大事なコレクション」と「トーチソング・トリロジー」を大プッシュします!

「僕の大事なコレクション」はプププ…と笑える奇妙な主人公(イライジャ・ウッド)と彼のルーツに関わる映画で、映像も綺麗だけど内容もこれまた地味に心に沈む作品です。

「トーチソング・トリロジー」は1957年のN.Yのゲイバーで働くある男性の恋の物語です。これこそまさに、私の「心をえぐられた衝撃作」と言えます。大感動の嵐でした。

・直感的「B級映画」

まさに「B級映画はつっこめてナンボ!」これに限ります!

・こんな「B級映画」はいやだ!

B級映画には愛を持って接します。
しかし、明らかに「笑いを取ってる。そしてスベってる」映画はシラけます。

・次に回す5人(指定付)

カブギラお菓子談義のカブくん お題は「ジャンクフード」。

シネマでキッチュのbettyさん お題は「ヨーロッパ映画」。

mamaのmamaさん お題は「ホラー映画」。

オタク部屋のLanceさん お題は私と同じ「B級映画」。

映画の中のチルヒカのチルヒカさん お題は「ドラマ系(ヒューマン)映画」

以上の方々です。既にこのバトンをやった方もいらっしゃるでしょうし、お忙しい方もいらっしゃるでしょうからスルーして下さっても結構です♪
もし参加できるようなら…お願いします☆

以下、コピペ用

☆最近思う「 」
☆この「 」には感動!
☆直感的「 」
☆こんな「 」はいやだ!
☆次に回す5人(指定付)

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キンキー・ブーツ

Photo_206 ずっと見たかった!「キンキー・ブーツ」です。

父親から受け継いだ伝統ある靴工場の経営になじめない、優柔不断な青年チャーリー・プライス。そんな彼が“オトコであることになじめない”ドラッグクイーンのローラと出会い、ドラッグクイーン御用達のSEXYブーツ作りに大奮闘する。(映画生活)

えーローラ役はてっきり「マトリックス」「アサルト13」のローレンス・フィッシュバーンかと思ってました!そしたら「トゥモロー・ワールド」にでてたキウェテル・イジョフォーという男優さんだったんですね。最後まで全く気付かなかった…。(恥)

それぞれの役柄と演技をする俳優の個性がとてもマッチしていました。実話を基に作られた様だけど、ドラマ性とコメディ性を思う存分ミックスさせた内容は実に素晴らしいです!しかもローラ役のキウェテル、チャーリー・プライス役のジョエル・エドガートンの二人の演技が冴えてました。音楽もGOODです。

しかし、よくわからなかったのは後半のミラノに行く前のレストラン。
イラついたチャーリーがいきなりローラにケンカを売るんですが、この流れが少々いきなりすぎでは…?と思いました。ここまで丁寧に作られてきたんだから、もう少し練ってほしかったかなと。でも、ま、ニコラの浮気現場を、まんま全部見せずに「レンガに引っかかった赤いパンプス」で察知するチャーリー…という絵で(靴繋がり)見せるというのは、ある種メルヘンチックで良かったかなあとも思いました。

見終わった後のスッキリ感、いやいや最高です☆

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人形霊

Photo_207「人形霊」です。

可愛がっていた人形が意思を持ち、人間に襲い掛かる戦慄の韓国ホラー作品。人形のモデルになるため、森の奥深くにある美術館を訪れたヘミと仲間は、そこで人形の復讐劇に巻き込まれていく。(映画生活)

本作のなかで、主人公を昔から知ってるようなそぶりを見せる赤いワンピースの子、インパクトあるなぁと思ったらやはり有名な女優さん(イム・ウンギョン)だそうで。確かにかわいい☆

ウワサで「内容よりも演技が怖い」と聞いていたので演技に注目してましたが、多分みんなが言ってるのは館の女主人の事でしょうね。ラストでの形相とかすっげー怖かったです。本当に"何かが"乗り移ったかと思った…。
怖いのは演技だけかと思いきや、人形のリアルな顔つきも、殺され方も結構不気味で、意外と面白かったです。物語自体はちょっとグダグダしてる所もありましたが…。

しかし、フォトグラファーの彼女(キム・ユミ)なんだかムカつく性格してるなぁ。

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ビースティ・ボーイズ 撮られっぱなし天国

Photo_203 前から見たかった「ビースティ・ボーイズ撮られっぱなし天国」です。

2004年10月9日、NY。全席ソールド・アウトのマジソン・スクエア・ガーデンで、ビースティ・ボーイズの地元凱旋ライブが開かれた。スタート直前、会場内の控え室に50人の幸運なファンが集められた。スタッフから彼らに渡されたのは、50台のビデオ・カメラ。与えられた役割は、それぞれがそれぞれの視点で、このライブを撮影すること。条件はただひとつ、「ライブの始まりから終わりまで、決して録画を止めないこと」。こうして「素人たち」によって延べ100時間にわたる映像が撮影されたのだった。 (映画生活)

毎回変なジャケで私の心にアピールしてくるビースティ・ボーイズのドキュメント映画です。この奇抜な発想力は、相変わらずやってくれます。(笑)
内容は、ビースティのコアなファンじゃなくてもどこかで聞いたことのある彼らのヒット曲をいくつかライブでやってくれてるので誰でも観れる代物です。ただ、遠くから映してる映像が多くて、ちょっと中盤はダレちゃいましたが、「おや?」というところに隠しテクを使ってくるあたり、MCAは遊び好きだなぁ。しかし、DJマイク!彼のスクラッチはかなり無謀…いや、テクニックがあるからできるのだけどサ。凄いです。
そしてラストの「sabotage」。これはキました。
ラストにハードコア持ってきたのには感無量。

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転がれ!たま子

Photo_201 山田麻衣子かわいい^^!「転がれ!たま子」です。

桜井たま子はどこへ行くにも鉄かぶとをかぶっている甘食大好きな女の子。もう長い間、彼女は半径500m足らずの小さな世界から出た事がなかったが、彼女は突然周囲から取り残され、誰もあてにできなくなってしまう。大好きな甘食を食べたい一心で、たま子は外の世界に足を踏み出そうとするが…。(映画生活)

初めは「亀は意外と速く泳ぐ」に近いゆるゆるコメディ系か、もしくは「バーバー北野」みたいな奇抜だけど何にも起こらない平坦な映画かと思ってましたが、本作は意外にも起承転結がハッキリしているのに、それを強く求めない、しかもちょっと奇抜で意外とターゲットは若者だけじゃない、どこかのんびりしてる渋めの無い「ウィスキー」のような作品でした。(わかりにくいな…^^;)

今時「甘食命!」で、あまり喋らず動作も鈍い…まるで赤ちゃんの様なたま子の周りで、いろいろな変化=成長が起こり、たま子は嫌でも変わらなければいけなくなるワケですが、その辺のタッチが実に巧妙です。「変わっていく環境」の描き方が実にシビアなのに対し、当のたま子は相変わらずゆるゆるな見た目。だけどその目には「変わろう」という決意が少し見え始める。こういう描き方好きだなぁ。実にリアルだと思います。

たま子の住む地帯の下町っぽさも、なんともノスタルジックで見ていてほっとしました。

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ザ・センチネル 陰謀の星条旗

Photo_199 マイケル・ダグラス出てます。「ザ・センチネル」です。

141年間裏切り者を出すことのなかったシークレットサービスの内部に渦巻く陰謀を描いたサスペンス・アクション。出演はマイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド他(映画生活)

「24」のイメージのままの役柄を演じるキーファー・サザーランドと、正義感溢れる人相のマイケル・ダグラス、そして「理想の大統領夫人」と言われてもおかしくない程ハマり顔のキム・ベイシンガー。
お話も「真っ当なサスペンス」。あまりにも全てに違和感が無さ過ぎて、いつかの日曜洋画劇場で見たようなありきたりな展開でした。しかし、或意味これも新鮮だったりするのかな?
安心してハラハラできるので、ストレスも溜まりませんがインパクトもありません。しかも、主要3人以外の人物像は恐ろしいほど希薄で感情移入が困難です。

しかしながら、存在感のある俳優のお陰でそこそこ楽しめるのも確かです。ま、でも「陰謀の星条旗」っていうサブタイトルは要らないかな。

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Short6

6 やっと観れました「Short6」です。

新進気鋭のクリエイターによるショート・フィルムの傑作6本の作品紹介(gaga)

それぞれ、音やカットにこだわったり、カメラと人に焦点を置いたり、またアニメだったりと、多種多様な作品集はそれぞれ独自の個性があって面白いのですが、一番楽しみにしてたデヴィット・クローネンバーグの「CAMERA」という短編作品は思っていたより渋い内容で「映画を知り尽くし、それを人生として生きてきた男の死に向かう姿」というのが映し出されていました。しかし、私にはちょっと堅い内容…。

Photo_198 ◆そして個人的に一番気に入ったのは1作目の「MUSIC FOR ONE APARTMENT」です。
打楽器奏者6人が、知らない老夫婦のアパートに忍び込み、二人が犬の散歩に出ている間に、部屋の中の物を叩いを曲を奏でるという主旨の作品。
それぞれの特徴を実に生かした音楽になってると思いました。スウェーデンのポップなインテリアにも注目です☆
10分の演奏時間じゃ物足りないよー!

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トランスアメリカ

Photo_196 やっと観れました「トランスアメリカ」です。

性同一性障害に悩む男性が、昔一度だけ女性と関係を持った時に出来た子供とアメリカ大陸縦断の旅に出るハートフル・コメディ。R-15指定作品。(映画生活)

今まで映画で出てきた性同一性障害者やゲイの人って、虚勢を張って強がりを言う、ちょっと見た目怖いタイプばかりだったので、本作のブリーの様に「常に穏やかで細やかな感性を持ちつつも強く上品な女性」というのはとても新鮮でした。
言葉遣いも丁寧で、誰もが守ってあげたいと思うかわいらしい女性、ブリーに私はかなり好感を持ち、最後まで彼女の行動に一喜一憂してしまいました。

特に、ブリーがトビーを連れて自分の家族に再会するシーンが好きです。家族の反応は当然の事ながらも、ブリーは必死に自分のしたい事を伝えるしぐさ、言動に唸ってしまいました。最後まで男言葉を使わない(汚い言葉は使ったけど)のもGOOD。

それと、彼女の息子役ケヴィン・セガーズ、驚くほどのイケメンでビックリ!(最近こんなんばっか)「リバーフェニックスの再来」とはうーんうなずけますね。
主役の二人に加え、脇役もそれぞれ個性があって、しかも主張しすぎず地味すぎず、そして普通っぽさの残る演技に拍手☆

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アンジェラ

Photo_197 リュック・ベッソン「アンジェラ」です。

生きる希望を失い、死を覚悟した男アンドレの前に突如現れた絶世の金髪美女アンジェラ。見上げるほどに背の高い彼女は不思議な力で次々と彼を絶体絶命のピンチから救っていく。しかし、彼女には決して打ち明けられない悲しい秘密があった…。果たして彼女の正体は!?(映画生活)

私、こういう男、大嫌い。(苦笑)

一番共感が持てなかったのは「アンドレの心の中はとても綺麗」だというアンジェラの言葉以外に、それを証明させてくれる事項が無かったこと。そのお陰で、彼のどの辺がどのくらい素晴らしいのか、彼の人物像などが全く想像できず、私には理解できませんでした。逆に、彼の「心」は「綺麗なアンジェラ」だとすれば、なぜタバコを吸うの?何故そこにわざわざスタイリッシュさを持ってくるの?見た目だけだとしても、なんだか徹底されてない節が目立って、腑に落ちないです。

どちらにしても私が一番嫌いなタイプの男性(アンドレ)を何故フランス人以外の人にやらせたのでしょう。一方アンジェラは、金髪の白人なのに…。私がこだわりすぎなのかな。

映像は綺麗でしたが全てに違和感を感じて仕方がありませんでした。
ハッキリ言って、久々に嫌いな映画の登場です。
ベッソンのお陰でこの俳優の顔、嫌いになっちゃったじゃん。

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スネークフライト

Photo_195

←このポスターかっこええ!

「スネークフライト」です。

FBI捜査官が護送する殺人事件の目撃者を抹殺するために、犯罪組織がとった手段はキングコブラなど数千匹の毒ヘビをジャンボジェットの荷物室へ運び入れ、それを飛行中の機内に解き放つことだった…。(映画生活)

いやいや参った。面白いじゃないですかコレ!

思いっきり機関銃撃ちまくりの殺しまくりで「蛇なんてちょろいもんだゼ」みたいな作品(どんなじゃ)かと思っていたのですが、意外や意外、人間の無力さや密室のパニック加減と、ヘビのグロテスクさなどを、なんともそれぞれ上手く使い分けてて、とても良くできてると思いました。
その上つっこみ所が多すぎこのテイストは確実にB級です。この思い切りの良さが非常にGOOD☆

作品のメインを、蛇を仕込んだギャングじゃなく、思いっきり「蛇と密室と乗客」に置き換えてる所が、タイトル通り正にミソだと思いました。そしてサミュエル・L・ジャクソンの演技も相変わらず良かったのも魅力の一つとなってました!

ヘビ好き、悪趣味(私の事)には堪らない一本ですね☆

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へんないきもの

Photo_194 「へんないきもの」のDVDです。

音波兵器を持つエビ、足が85本のタコ、サイバーパンク深海魚…地球に蠢く珍妙生物の数々。

本作はフィクションだと思ってましたが、これは全部実在するんです。
それぞれの特徴や環境を詳しくコメディタッチで説明してくれるので、思っていた以上に見やすいです。

10種類くらいのへんな生物が出てきますが、その中でも特に面白かったのがミミックオクトパスというタコです。これは、凄い。見た目は一見普通のタコなんですが、瞬時に「海中の他生物に化ける」生き物なんです。化けると言うと、カメレオンみたいに色を変えたりするだけかと思えば大間違い。その柔軟な体を使って見事変化させちゃうんですねぇ。例えばカレイや、垂直立ちしてるウミヘビ、ヒトデなど。また、「寝てるタツノオトシゴ」なんていうマニアックなセレクトぶりが、何とも愉快です。それとNHKネタが多いと思ったら、やっぱりNHKからでてるんですね。

使えない情報だけど、何となく視野が広がった気がします☆

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ドリームガールズ

Photo_193 「ドリームガールズ」見てきました。

1962年デトロイト。エフィー、ローレル、ディーナのコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。そんな彼女たちを、カーティスという男が目を付ける。やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリーのバックコーラスを務めることに。そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。 (映画生活)

本作でエフィー役のJ・ハドソンは助演女優賞を受賞しています。
おそらく、歌で訴える能力に秀でていたため、皆が感動を受けたのではないでしょうか。私はラストまでJ・ハドソンが主役かと思ってました。助演だったんだ…。

この映画、かなり人気のようですがうーん、私には今ひとつ。歌や踊りは文句ないんですが…。というのも、何か事件が起こったときに(ここから一気にミュージカル調になる)歌って自分の気持ちをはき出すも、相手に伝わらず、結局一人残され、問題解決にはならずうやむや…。本作の登場人物についての背景を全く知らない私にとって、いまいち置いてけぼりを喰らった格好になりました。

多分、ミュージカルとかをある程度見れる人ならいいんじゃないかなぁと思います。

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TVパーティー ドキュメンタリー

Tvparty グレン・オブライアン他インタビュー付き「TV PARTY」のDVDです。

米国テレビ史上こんなにヤバイ番組があったとは. . .
これを観れば70年代後半から80年代初期におけるニューヨーク・ニュー・ウェーブ・パンク・シーンの全てが解る。当時の、カルチャー・シーンをリードする最高にクールな人々のファッション・音楽・映像・批評・雰囲気・スタイル。貴重な資料にして、最高のエンタテイメント!
レギャラー出演していたのは:デボラ・ハリー(ブロンディーのボーカリスト)、ジャン・マイケル・バスキア(アーティスト)、ロバート・フリップ(キング・クリムゾンのギタリスト)、デビッド・バーン(トーキング・ヘッズ)、ジョン・ルーリー(俳優)、リチャード・ソール(パティ・スミス・グループのピアニスト)、デビッド・ウォルター・マクダーモット(アーティスト)、フレッド・シュナイダー(B-52's)、ナイル・ロジャーズ(音楽プロデューサー)、ティム・ライト(DNA)、ファブ・ファイヴ・フレディ(グラフィティ・アーティスト)等、そうそうたる顔ぶれ。
(PRESSPOP MUSIC)

内容は、司会者のグレンが毎回、クラブで知り合った知人や友人をゲストとして招き入れて、即興でバンド演奏(素人がほとんど)をやったり、マリファナ吸いまくったりしてます。(笑)(TV側は「本物じゃないだろう」と思っていたらしく止めなかったとか)
やってる事はPTAの逆鱗に触れるような事ばかりですが、「酔っぱらった状態で(ラリっても可)TV撮ってみたいなぁ」という、誰しもが一度は絶対描く理想を見事やってくれちゃってるし、個々の「今想像してること」というのが、不器用ながらもストレートなので、素直に面白いです。

一番の見どころはゲストの生演奏(ヘッポコな人の方が面白い)と視聴者との生電話。
この生電話で、当時は無名だったバスキアに視聴者が「そこの黒んぼ、お前次も出んのかよ。」と差別用語丸出しで皮肉るシーンがあります。これに関して当のバスキアは笑いながら「じゃあでるよ!」と明るく返し、他のメンバーも爆笑。彼らが当時支持されていた理由がうかがい知れました。
視聴者からのクレーム、いたずら電話が絶えないコーナーにもかかわらず、彼らはそれを楽しんでいた。クレージーですね。(笑)

ひたすらキスしまくったり、叫び狂ったり、ヘヴィメタを馬鹿にしたりと、やりたい放題言いたい放題のこの番組。当然長続きはしなかったもののこの自由さ、実に心地よいです。

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ホステル

Photo_192 本国では「ホステル続編」も出来てます。「ホステル」です。

刺激を求め、ヨーロッパを旅する大学生のジョッシュとパクストン。途中、旅先で意気投合したオリーも加わり、各地の快楽街に入り浸っていた。そんなとき、男達が求める快楽がすべて手に入るという町の噂を聞きつけ、3人は東欧の田舎町“ホステル”へと向かう。しかし、そこには驚愕の事実と想像を絶する恐怖が待ち受けていた…。鬼才クエンティン・タランティーノが放つ究極のサディスティック・スリラー!

遊びすぎた若者の結末…というべきなんでしょうか。
イーライ・ロスはその辺のホラーの定義、相変わらず忠実に守ってました。そういう若者らしからぬ古くさい設定、私は結構好きですが、同監督の「キャビン・フィーバー」「2001人の狂宴」とかも笑って観れないと、ちょっとキツイ映画だったかも知れません。
というのも、ここまでせっぱ詰まったような設定なのに緊張感がどうしてもあまり感じないからです。しかも痛い部分はあまり撮影されず。(カットされてる…?)

他の方は「痛そう」とか「怖い」と言ってましたけどそういう映像ってありましたっけ…?それぞれの描写力や背景が薄い分、「ああ、これは笑えるホラーだったのか」と思ってしまいました。それと、所どころJホラーの黒沢、三池、「着信アリ」のようなシーンがありましたね。うーん、タランティーノが関わってると思って、ちょっと身構えすぎましたね。

B級ホラーの中途半端でいい加減な作品、久々に観ました^^
同じく若者の出る似たようなホラーだったら私は「蝋人形の館」の方が好きです。

(主役の子、「ワールドトレードセンター」に出てた警察官だ!)

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30days・自給自足で30日間・酒浸りで30日間

30days2 「30days」今回は5話と6話。・自給自足で30日間

天然資源の枯渇などにはまるで無関心、大量消費に慣れた典型的なアメリカの30代男女2人が、ミズーリのエコ村で完全自給自足の生活を30日間体験する。電気・水道・ガスは当然なし、ガソリンなどはもってのほか、頼りになるのは太陽光や風力、食物は自家栽培、ゴミから糞尿までのリサイクルなど…、徹底したエコぶりに嫌悪感を隠せない2人。果たして彼らはこの生活に順応し、エコロジーを理解できるのか? そして元の生活に戻っても、それを実践できるのか!?

この「ミズーリ州のエコ村 ダンシング・ラビッツ」の生活、面白いアイディアが沢山詰まってて興味深かったです。しかし、なんでああいう生活してる人ってまるきりヒッピーみたいな感じになるのかねぇ。いい人っぽいですけど。

それと毎回思うけどこういう体験をしに行くメンバー達って、どうして毎回自分勝手なくせにみんなガンコで人の話を素直に聞けないの。順応しようと本気で思ってないように見えるし、すぐ人をバカにする。お陰で毎回ムカツク~!(怒)でもそれも演出の一つなんでしょうね。

村の名前にもしてる大事なウサギを、ヴィトーが空気銃で殺して何回も食べてる風景はほんと頭に来ました。村の人も何も言わなかったのかな。そういうルールなのかしら。

それでも「芽がでた~♪」と言って喜び踊るジョハリの姿にはほのぼの☆

・酒浸りで30日間

大学生になってからというもの大酒を呑んでは乱痴気騒ぎの毎日をおくる娘をいさめるため、自ら30日間呑み続けて醜態をさらす母親。元々健康志向の母親が酔っ払い、嘔吐し、二日酔いで家事も疎かにするような姿に、娘はどのような反応を見せるのか? 他の家族へのストレスは? 一方で母親は、娘の友人などとも呑むうちに、大学生活において飲酒の誘惑を絶つことがいかに難しいかという現実にも直面していく。

この企画に出てくる家族、娘がランチキパーティばっかして心配だからと母親が一緒に飲みまくって反面教師をします。だけど結果は、娘は改心せず「ママが死んだら(飲み過ぎて)辞めるわ フン」と言い放ち、失敗に終わりました。肝心の母親は「娘は反省させられなかったけど、弟たちには良い手本になった」と話します。

てか、この企画は「30日酒浸りになる」んだよね。だから酒の体への影響とかもっと具体的にやらなきゃ意味無いじゃん!と思いました。ランチキバカは、詰まるところ「何か起きなきゃ治らない」んだって!身から出たサビを実行させるのも時に必要でしょう。

それと、息子は母親を慕うもんです。逆に娘の指導は父親がするものだと思います。母親にどうしてもつっかかっちゃう娘の気持ちもわかりますが…ってやっぱ企画から外れてないかー?ホームドラマになってるよ^^;

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ハードキャンディ

Photo_191 レンタル解禁!「ハードキャンディ」です。

14歳の少女・ヘイリーと32歳のファトグラファーの男・ジェフ。2人は出会い系サイトのチャットで出会い、実際に会うことを約束する。天使のようにキュートなヘイリーに一目見て惹かれてしまったジェフは、彼女を自宅へと誘い込む。しかし、それはヘイリーが巧妙に仕掛けたゲームの始まりだった…。

「グロイ」と聞かされていた割にはそうでもなかったのがちょっと安心でした。というのも、このヘイリー役のヘイレン・ペイジ。もの凄い演技が上手いんだもん。カワイイとは素直に言いにくい彼女が放つ、妖しい無邪気さがなんとも怖すぎる。なのでそんな彼女が「解剖」とか「○○を切除しちゃう」とかいう話になったら、それこそ私自身「ハイテンション」の二の舞になりそうで本当にヒヤヒヤしました。結果、演技以外はちょっと不透明な作品だったんですが。

どうしても不透明に見えてしまう理由は、フォトグラファーのジェフがどうにもこうにもここまで拷問を受けるほどの悪い人には見えない(結果は悪い人だった訳ですが、やっぱりイケメン顔が勝ってる気がする)上に、それに反したヘイリーのサディスティックさが度を超えて異常という面、そしてヘイリーの「私は全ての女の子よ」の言葉。この言葉はイッちゃってる彼女の原動力なのか。それとも彼女自体も、単なる異常者なのか。私には異常者vs異常者の映画にしか見えなかったです。だってどこを探っても一本筋の通らない内容なんだもん。この作品は何を訴えたかったんだろう…。

◆ということで、個人的な解釈として「悪魔のいけにえ」を参考に考えてみました。(笑)
あれは「異常家族に追いかけられる美女」の物語です。(簡単すぎる解釈)
美女は追いかけられるのが常のホラー映画ですが、どうしてその逆が無かったのか。美女は理由なく「その場にいたから」もしくは「騒いだから」というだけで追いかけられ殺されます。だったらその逆があってもおかしくないんじゃないの?そう考える方が、本作については妥当なんじゃないかしら?…と思ってしまった私ですが、この考えは無理矢理すぎますね…^^;

でもサスペンスとして堅っくるしく観るより、ホラーとして観たほうが見やすい作品だと思いました。かなり不条理な部分が多いですしね。
ペイジの演技と全体のビジュアルを抜きにすれば、B級ホラーとして充分満足できます。^^

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