TVパーティー ドキュメンタリー
グレン・オブライアン他インタビュー付き「TV PARTY」のDVDです。
米国テレビ史上こんなにヤバイ番組があったとは. . .
これを観れば70年代後半から80年代初期におけるニューヨーク・ニュー・ウェーブ・パンク・シーンの全てが解る。当時の、カルチャー・シーンをリードする最高にクールな人々のファッション・音楽・映像・批評・雰囲気・スタイル。貴重な資料にして、最高のエンタテイメント!
レギャラー出演していたのは:デボラ・ハリー(ブロンディーのボーカリスト)、ジャン・マイケル・バスキア(アーティスト)、ロバート・フリップ(キング・クリムゾンのギタリスト)、デビッド・バーン(トーキング・ヘッズ)、ジョン・ルーリー(俳優)、リチャード・ソール(パティ・スミス・グループのピアニスト)、デビッド・ウォルター・マクダーモット(アーティスト)、フレッド・シュナイダー(B-52's)、ナイル・ロジャーズ(音楽プロデューサー)、ティム・ライト(DNA)、ファブ・ファイヴ・フレディ(グラフィティ・アーティスト)等、そうそうたる顔ぶれ。 (PRESSPOP MUSIC)
内容は、司会者のグレンが毎回、クラブで知り合った知人や友人をゲストとして招き入れて、即興でバンド演奏(素人がほとんど)をやったり、マリファナ吸いまくったりしてます。(笑)(TV側は「本物じゃないだろう」と思っていたらしく止めなかったとか)
やってる事はPTAの逆鱗に触れるような事ばかりですが、「酔っぱらった状態で(ラリっても可)TV撮ってみたいなぁ」という、誰しもが一度は絶対描く理想を見事やってくれちゃってるし、個々の「今想像してること」というのが、不器用ながらもストレートなので、素直に面白いです。
一番の見どころはゲストの生演奏(ヘッポコな人の方が面白い)と視聴者との生電話。
この生電話で、当時は無名だったバスキアに視聴者が「そこの黒んぼ、お前次も出んのかよ。」と差別用語丸出しで皮肉るシーンがあります。これに関して当のバスキアは笑いながら「じゃあでるよ!」と明るく返し、他のメンバーも爆笑。彼らが当時支持されていた理由がうかがい知れました。
視聴者からのクレーム、いたずら電話が絶えないコーナーにもかかわらず、彼らはそれを楽しんでいた。クレージーですね。(笑)
ひたすらキスしまくったり、叫び狂ったり、ヘヴィメタを馬鹿にしたりと、やりたい放題言いたい放題のこの番組。当然長続きはしなかったもののこの自由さ、実に心地よいです。
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