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悪魔のいけにえ2

Photo_243 そう言えば観てなかったなあ。ということで「悪魔のいけにえ2」です。

ラジオ局のDJが受けた1本のリクエスト電話。その電話は途中から殺人シーンの生中継へと変わる。事件の捜査に乗り出したDJと保安官は、とある古い遊園地に潜入する。しかし、そこは人肉を料理して街で売る、狂気のチェーンソー殺人一家が支配する地獄だった!(映画生活)

1よりも笑いの要素が増えてます。DJのスクラッチ(キャロライン・ウィリアムズ)ちゃん、とってもキュートで、レザーフェイスのババ君が惚れちゃうだけの事はあります。でもババ君、内気なのでチェーンソー振り廻して興奮を昇華?させようと必死。キモイです。(笑)
相変わらず面白いシーンはおじいちゃんが持っていきますが、全開よりおじいちゃんガタイがいいですね。そのせいか狂気さが半減してしまいました。
そこですかさず、おばあちゃん登場!しかも例によって生きてるし!!(だよね)

相変わらずツッコミどころ満載でしたが、怖くないのが残念といえば残念。
デニス・ホッパーがもっと狂喜乱舞するかと思ったのですが、一家の方が上手でしたねぇ。やはり私は1の方が好きです。すんげー怖いし。

しかしこのポスター、カッコいいな!(笑)

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恋人にしてはいけない男の愛し方

Photo_242 キルスティン・ダンスト主演「恋人にしてはいけない男の愛し方」です。

大好きな彼女・アリソンに振られてしまったバーク。彼女が新しい恋人と学校のミュージカルに出演することを聞いたバークは、彼女を取り戻そうと参加を決める。しかし演技は下手、ダンスも踊れず、おまけに音痴だった。そんな絶望的な彼に、ミュージカルで主役を務めるケリーが救いを手を差し伸べるのだが…。(映画生活)

新作だったので借りてみましたが、調べてみると2001年公開映画だったようです。今頃それがレンタル落ちすると言うことは……。どうりでつまらないハズだぁ。(苦笑)

オープニングのバーグがフラれて家から飛び出るシーンのバンド演奏の映像が一番面白かったと思えるほど、お話は面白くなかった、というか何を観てるのかわからなくなる映画でした^^;
視点は最後までバーグ目線。なのにキルスティンが主役なのはまぁ許すとしても、どーもどの役者にもいまいち感情移入ができない演出に、観ているこちらの視点も定まらず、何度寝そうになったことか…。

どの子も可愛くないし、面白味も無い。6年落ちなのも納得、な作品でした。はぁ。
こういうときはホラーでも見てウップンを晴らすかな。

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007 カジノ・ロワイヤル

Photo_241 「レイヤー・ケーキ」のダニエル・クレイグ(男前オヤジ!)のジェームス・ボンド、「カジノ・ロワイヤル」です。

ジェームズ・ボンドが誕生するまでの物語を描いた、ノンストップ・スタイリッシュ・アクション!暗殺の仕事を2度成功させたジェームズ・ボンドは“00(ダブルオー)”の地位に昇格し、最初の任務で世界中のテロリストの資金源となっている“死の商人”ル・シッフルの存在を突き止める。彼と勝負するためにモンテネグロに向かおうとするが…。(映画生活)

本作の良いところはアクションを含め、「二言目には下ネタ炸裂なJ・ボンド」ではないでしょうか。(笑)
いつもリッチで気取った「出来た男」的印象のあったJ・ボンドが、ここでは結構三枚目(苦笑)だったりする所が個人的に高評価でした。しかも大好きなダニエル・クレイグ。ちょっとお腹がでちゃってる?所がまた好きです★

お話自体はとくにパッとしませんが、全体的には凄く贅沢にしっかりまとまっているのでタイトに楽しめます。時間を忘れて最後までJ・ボンドを堪能できる良作ではないでしょうか。
ポップコーン映画としてエンターテイメントで楽しめます。

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ホットチック

Photo_240 アダム・サンドラー総指揮、ロブ・シュナイダー主演のコメディ「ホット・チック」です。

アダム・サンドラー製作総指揮、ロブ・シュナイダー主演によるコメディ映画。ある朝目を覚ますとおじさんになってしまったキュートな女子高生をコミカルに描く。監督はトム・ブレイディ。(映画生活)

ずっと見たかったのですが、近所のレンタル店には置いてなかったのでぽすれんにてレンタル。
アダムが出てる映画はどれも結構好きです。(「ロンゲスト・ヤード」以外…)そして、本作はアダム総指揮とは知らずロブ目当てで見ました。
しかし、アダム、ちょい役でしかでていないのに相変わらずオイシイ所をごっそり持っていきますね。ロブも負けじと笑わせてくれましたが、やはりアダムには勝てなかったか…というのが終わってからの第一印象でした。

それにしても、レイチェル・マクアダムス、アナ・ファリスと、今をときめくコメディアンヌ達の共演というのもなかなか見応えがありました。

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最終絶叫計画4

Photo_239ちょっとツワリ?映画の見過ぎ?で、デッキにDVDを入れると気持ち悪くなる衝動にかられ、しばし映画から離れてました。 ということで「最終絶叫計画4」です。

「宇宙戦争」「THE JUON/呪怨」「ソウ」「ヴィレッジ」の大ヒット作から「ブロークバック・マウンテン」など話題作までパロディ・ネタ満載のおバカ映画「絶叫計画」シリーズ第4弾!(映画生活)

流石に4にもなると半ばダレ気味になるんじゃないか…という私の予想は的中でした。しかも、パロディが軽くわかりにくい…。「ブローバック・マウンテン」のパロった箇所ってどこ…?^^;
冒頭の「SAW1,2」のパロディは面白かったですが、「ヴィレッジ」のパロディ部分は元ネタがいまいち面白くなかったので、あまり盛り上がらず…「宇宙戦争」の部分も中途半端な盛り上がりで終わりました。
やはり元となる映画自体が面白くないといまいち盛り上がりませんね…。

しかしアメリカ人は、子供でも猫でもペッタンコになったり潰されたりする映像を見て素直に笑うんですよね…。そういう心理ってちょっと凄いなあと、改めて感じてしまいました…。日本人は軽く引いちゃいますって。

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サムサッカー

Photo_238 「サムサッカー」です。

ミュージック・クリップ界で名を馳せた世界有数のアーティスト、マイク・ミルズの長編初監督作品!両親と弟に囲まれ、何不自由なく暮らす17歳の少年・ジャスティン。だが彼には親指を吸う癖(サムサッキング)をやめられずに悩んでいた。まわりの人間は彼の奇妙な癖をやめさせようと干渉してくるのだったが…。複雑で繊細な思春期の少年の心の成長描いた青春ムービー。

まず驚いたのが本作の主要な俳優陣、キアヌ・リーヴスがでてるのは知ってましたがティルダ・スィントン、ヴィンス・ヴォーン、「デンジャラス・ビューティ」のベンジャミン・ブラッド(笑)までも出ていたとは。
そして監督のマイク・ミルズはあまりにも有名ですが、いままでミュージッククリップを作ってる監督の映画は一様に面白くない事が多かったので、本作も「破綻していなければいいかな」くらいに思ってましたが、いやいや本作、意外にも良かったです。初監督で、17歳のサムサッキング少年の更生→しすぎて傲慢→落ちてマリワナ吸引→親子の絆を確認→進学…ここまでしっかり描けたのだけでも凄いと思います。しかもそれぞれ魅力的に描いてる。良い意味で映像の技術が生かされていますね。

しかし、内容に関しては新鮮味はあまりありません。個性があるのはキアヌ演じるネイチャーな歯科医師ぐらいかな。ヴィンス・ヴォーンももっと独特な先生役をやればいいのにと思ってしまいました。でも悪い人が出てこない映画なので、最後までほのぼのできて実に心地よい気持ちになれました☆

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デス・ペナルティ ~ワイヤー・イン・ザ・ブラッド~

Photo_237 ~ワイヤー・イン・ザ・ブラッド~

「デス・ペナルティ」です。キャロルの髪の毛の長さからいって、おそらく中盤~後半にかけてくらいの回でしょうか。

法廷サスペンスを軸に、幾多もの殺人事件が絡み合うサイコホラー。11歳の少女が何者かに誘拐される事件が発生。数日後、その少女は無事に保護されたが、容疑者として挙がったのは、数年前に幼女惨殺事件で起訴されながらも裁判で無罪となった男だった。

本当にこのシリーズは落ち着いてハラハラドキドキ見れます。展開も、推理もその結果も毎回試行錯誤してくるので、飽きませんし見応えタップリで思う存分サスペンスとしてたのしめるからイイですね☆
今回は被疑者として捕まった男が無罪になったことから、子供を殺された夫婦やそれを聞いた住民らが、無罪になった男にイヤガラセをしつづける処から始まります。これで彼が無実だったら…と思うと切なくなりました。

そんな中、同じ手口の少女惨殺事件が起こり、トボけ顔のトニーと神経質そうなキャロルが登場します。

このシリーズを見ながら、私の推理が当たった試しはないので(恥)「今回こそは!」と頑張りましたが、やはり見事に外れました。しかし、この巧妙な犯人捜しが本作のキモということでこのシリーズ、見てないかたはどうぞ観て下さい!
「ぽすれん」なら全種類ありますよ。

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ゆれる

Photo_236 人気があったので見てみました。「ゆれる」です。

東京で写真家として成功し、久しぶりに帰郷した猛は、実家に残って家業を継ぐ兄の稔、幼馴染の智恵子と近くの渓谷へと出かける。そこで智恵子が吊り橋から落下するという出来事が起こる。その時、傍に居たのは稔だけだった。事故か事件か。裁判が始められる中で、兄の違う一面を知る事に…。(映画生活)

なんだかとっても人気があったので、少々期待しすぎてしまいましたが、邦画として、ましてや女流映画として見ても、性別を超えた面白さが本作にはあるなあと感じました。特にカメラワークが良いです。邦画とはちょっと思えないアングルで取ったりしてますし、色も素敵でした。撮影技術と「撮る目線」は素晴らしいと思います。…が。
撮影の素晴らしさ以上に内容が良かったと思えなかったのが、「期待しすぎた」の言葉の意味です。

本作の「ゆれる」という意味の大半は、主人公・猛(オダジョー)の心だという事は、わかりやすすぎるくらいデリケートに表現されていた反面、猛以外の人物の「揺れる心の内」に関しては、演技の巧さに任せただけの粗い演出だったのではと思いました。とにかく、猛以上に引き出しきれていない気がしました。
「タイトル=猛」という設定だけでは絶対無いハズなのになあ。
だから、見終わった後なんだか猛の自演映画に見えてきてしまい、なんとももったいない気分になりました。

しかしこのカメラアングルのセンスの良さは、まさにカリスマではないでしょうか。

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トゥー・フォー・ザ・マネー 2 For the money

Two_for_the_money 「2for the Money」です。

フットボール選手として将来を嘱望されていたブランドンだが、膝の故障のせいで今はラスベガスの電話情報サービス会社に勤めていた。ある日スポーツ賭博の予想をしたところ、その結果が見事的中。ニューヨークのスポーツ情報会社を経営するウォルターは噂を聞きつけ、ブランドンをヘッドハンティングする…。アル・パチーノ、マシュー・マコノヒー出演のサスペンス・ドラマ作品。(オリコン)

「面白い」と聞いて借ただけなんで、マシュー、アルパチが出てるのも知りませんでした。
「スポーツ賭博」ということで、なんとなくアシュトン・カッチャー辺りの若手が出てると思ってました。^^;

しかし、「賭博」「サスペンス」とくると「ラウンダース」みたいな友達の命と引き替えに…系のどっしりしたサスペンス映画かと思い本腰を入れて見ていたのですが、良い意味で拍子抜けなドラマ性の強いサスペンス映画でした。
この物語の甘さが、マシューの顔に見事マッチ☆と思ったのは私だけ(マシュー好き)だと思いますが、アル・パチーノの演技も相まってなかなか見れる映画だったことは言うまでもないです。
しかし、全体の明るさとは裏腹に、出演者の設定がウォルター(アルパチ)は博打中毒の負けたい病、その妻は(元)薬中毒、ブランドンは博打中毒の勝ちたい病?と、中毒性を絡ませる理由がイマイチよくわからなかったんですけど、関係ないのかな。

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カサノバ

Photo_235 私らしくないですが「カサノバ」です。

人類史上、最も有名な恋愛の達人、カサノバの自由奔放な恋愛劇を描いた究極のラブストーリー作品。(映画生活)

カサノバ自体あまり知らないですが、それでも本作を堂々と「カサノバ」と言ってしまっていいのか?!というくらいのエロコメ映画でした。^^;
冒頭で「これは私の物語じゃない」作者が言い、ラストでちょっと驚きの展開がありますが、これはこれで面白いかも。

頭をフラットにするには丁度良い映画かも知れませんが「フィクション」ということを念頭に置いて観ないと憤慨する人も出そうな映画でした。

てか、カサノバさん、いえヒースさん、ヤリすぎですよ^^;

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オトシモノ

Photo_234 5匹の仔猫たちは無事4人の里親に引き取られました。 【ネタバレ】
あ~肩の荷がおりた。(溜息)

「オトシモノ」です。

突然行方不明になった妹を探す木村奈々。オトシモノの呪いに悩むクラスメイトの藤田香苗と事件の解明に乗り出すと、駅で「青沼八重子」という人物の定期券を拾った人たちが次々と行方不明になっていることを突き止める。(映画生活)

ポスターはハングル語になってますが、実際は邦画です。

沢尻エリカ主演ということで、ずっと見たかった本作ですが、思った以上に…。
というのも、友情、家族愛ばかりが先だって、肝心のホラーな部分がとっても曖昧で、二転三転しすぎているのが、見ている者を「飽きさせる」原因かと思いました。
後半に入るまでヒューマンドラマを見ているのかと錯覚してしまいそうになります。そして、幽霊系のオバケがでるかと思いきや…ゾンビ……??え?
そんな中、駅員演じる小栗君が駅員生命をかけて奮闘したりしますが、こちらの整理が突かない中でやられても、勝手にワーワー騒いでるだけに見えて、なんだか全てが空振り名状態に…。

で、結局あの山はなんだったの?

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◆里親募集◆

P1000769 会社の自転車置き場で子猫を5匹も拾ってしまい、今日は「一日いっぽん」どころではなくなってしまいました。(汗)

なんとか里親を見つけなくては、保健所に連れて行かれてしまうっ!!!

こないだは小鳥を拾ってしまい、家で飼うことに…その前もノラネコを拾い…うう~……。

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アダム 神の使い 悪魔の子

Photo_233 「アダム 神の使い 悪魔の子」です。

交通事故により愛息アダムを8歳でなくしたダンカン夫婦の前に遺伝子学者と名乗る博士が現れた。ヒトクローン創造の可能性を説かれ、ダンカン夫婦は苦悩の結果、クローンによりアダムを再生する決心をする。(映画生活)

なんだこれ…。ホラーじゃないじゃん。
「アダム 悪魔」とかあるから、てっきりダミアンとか「悪魔の赤ちゃん」系かと思ってました。デ・ニーロが出てるから意外だなあと思ってたんですけど…^^;

勝手にホラーだと勘違いしておいてナンなんですが、本作、微妙でした。
サスペンスにしては、なんだかまとまりがつかないというか、アダムの両親(特に母親)のダメ加減が観ていてイライラしてしまい、全く感情移入出来ずでした。こういう場合誰かが奇行に走るか、ダミアン、もといアダムのキレっぷりをもっと発揮させるとかしないとメリハリがつかない気がします。
逆にそういう映画ではなく、クローン人間を作る事への警告映画なら、もっと根本をしっかり作るべきだと感じました。デ・ニーロ演じる産婦人科医にしても夫婦にしても曖昧すぎです。肝心のアダムに至っては、彼に何が起きているのか説明が少なすぎです。

なんとか映画としてラストまで持ちこたえてはいましたが、面白いとは到底言えない駄作です。(キッパリ)あと、邦題まぎらわしいんじゃ!内容ともあんまり合ってないし~!(怒)

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アートスクール・コンフィデンシャル

Photo_232 「ゴースト・ワールド」のテリー・ツワイゴフ監督作品。
「アートスクール・コンフィデンシャル」です。あ、「バッド・サンタ」もこの人だったんだ。

美術学校に入った主人公と、その一風変わった学生達をテリー節にアートへの皮肉たっぷりに綴ったドラマ。

いつも思うけど、この人の作品てどこか文学的?な気がします。
といっても、言葉が多いんじゃなくて、シーンの数が多いのかなあ。バーンと絵を出して、直感で「こうだ!」と思わせるというよりも、いくつかのシーンを繋げて物語にしてる(ってどれもそうなんだけど…^^;)気がします。説明が難しいんですが、観ているとなんとなく本を読んでる気がしてきて、しかもそれが微妙にチープな感じが面白い。

本作の中で、アート初心者の絵が絶賛されるシーンと、どう見ても子供の落書きにしか見えない絵をみんなで高評価しているシーンがあります。どちらも主人公にとって「評価に値しない絵」に見えるのに、周りはそう見ない。この辺りもまた皮肉めいてて良い感じでした。

全体的には地味目でも、見どころのおさえ方は流石~☆

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スキャナー・ダークリー

Photo_231 ずっと見たかったですが、案の定地方上映されずでしたのでサンプルで見ました。
「スキャナー・ダークリー」です。

覆面捜査官のボブ・アークターは「フレッド」というコードネームで、ドラッグの「物質D」の供給源を探るおとり捜査を行なっていた。ボブは捜査と監視のためにジャンキーのバリス、ラックマンと共同生活を営むのだった…。(映画生活)

前作「ウェイキング・ライフ」で、何度も爆睡をかました私でしたが、本作は(シラフという事もあり)最後まで堪能でしました。
前作の内容がうろ覚えなので比較はできませんが、こちらはサスペンスとして、ドラッグ経験者向けとして(←勝手な判断)面白い仕上がりだと思います。
今までのドラッグムービーというのは、派手でありがちな青春ストーリーだったのに対すると、比較的地味かも知れません。でも、ジャンキーの生活って意外と地味ですよ。(苦笑)

一昨日観た「バベル」でも、リンコ演じるチエコがドラッグでキマる(色からしてエクスタシーかな)シーンがありましたが、あれはハイになるドラッグだからで、今まで出てきた派手なドラッグムービーも、アップ系がほとんどなワケです。
しかし本作ではおそらくダウン系。アップ系だとしても、エンドロールにあるように、作者(監督は?)の「本作を○○(死亡)○○(精神病)…延々と名前が掲載^^;…に贈る」とある様に、(おそらく)ドラッグにより死んでしまった、もしくは以前のように遊ぶ事の出来なくなってしまった仲間…そしてそうなってしまった出会っていない世界の人々への追悼の(もしくは反面教師的な)念が、楽しい部分を極力排除した本作へと変貌したのでは、と思いました。
そういった背景から、勿論、作者は経験者であって、世の経験者へ贈った作品なんだと感じました。

ということで、G.W.中に妊婦が観る映画では到底無いですが、この造り込み方、撮影方法、内容の練り方、どれをとっても良い作品だったと思います。(暗いけど)

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バベル

Photo_230 あんまり気が進まなかったんですが。「バベル」見ました。

壊れかけた夫婦の絆を取り戻すために旅をしているアメリカ人夫婦のリチャードとスーザン。バスで山道を走行中、どこからか放たれた銃弾が、スーザンの肩を撃ち抜く。なんとか医者のいる村までたどり着くが、応急処置がやっと。彼は英語がなかなか通じない村の住人たち、対応が遅いアメリカ政府に苛立ちを露わにするが…。同じころ、東京に住む聴覚に障害を持った女子高生のチエコは、満たされない日々にいら立ちを感じていた…。

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの重苦しい空気感が好きな私にとって、本作はちょっと期待はずれだったような気がします。いや、空気は相変わらずどんよりとよどんで、GW中の真っ昼間に見るような映画では決してなかったワケですが、それでもなんだか澱みきれていない気がしました。

本作の中で好きな話は「子守と子供の話」(メキシコ)。そして「ライフルと家族の話」(モロッコ)です。ここでは、自然とそれぞれの人間模様が切ないほどリアルに描かれていて、とても胸を焼かれる思いで観ました。この殺伐とした内容、胸が痛みました。

しかし、その切なさとはまた違った日本とブラピ夫婦の感傷。それぞれ心に大きな傷を負うわけですが、見ていて辛いラストになるのはメキシコ人とモロッコ人の話で、そこそこ(ハッピーではないけどThe end的)な終わり方なのはアメリカ人と日本人。そしてわたしが感情移入の出来なかったのも後者であって、この差は一体どういう事なのだろうか。

カップル客が非常に多かったですが後味が非常に悪い映画なのでご注意を。

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