グアンタナモ、僕達が見た真実
ずっと見たかった「グアンタナモ、僕達が見た真実」です。
パキスタン系イギリス人のアシフは、結婚式を挙げるため友人のローヘル、シャフィク、ムニールを誘い、パキスタンへ向かった。そこで隣国アフガニスタンの様子を知った彼らは、実情を見るために国境を越える。その直後、米軍の空爆が始まった。混乱の中、ムニールは行方不明になり、残った3人はタリバンとまちがえられ、捕虜になる。やがて彼らの素性を怪しむ米軍により、3人はキューバのグアンタナモ基地へと移送される…。 (映画生活)
案の定あらすじを読まずに観たので、友人の結婚式に参列するために向かう若者2人と、花婿が隣国アフガニスタンで「戦争をやっている」という情報を聞き、寄り道してみようと行ってみたら巻き込まれちゃった。という話…ですよね。なんだかわかりにくい部分もあったので、終わってからあれこれと考えてしまいました。
アメリカ側から見た湾岸戦争の映画は一通り観ていました。
本作はその逆の、アフガニスタン(といっても当事者はパキスタン人だけど)側から見た湾岸戦争の映画ということでかなり興味がありました。内容は「案の定…」と言った感じの内容でしたが。(つまらなかったというんじゃなくて)
全体的に、起こる出来事を淡々とドキュメントタッチで綴った映画です。だから浮き沈みはさほどかんじられませんが、普段あれだけ「人権、人権」と大声張り上げて言っているアメリカが、やっぱり本作の中で「人権無視」な行動を取りまくっていました。
「そんなの戦争になればどこの国もそうなんじゃないの」とも思います。日本だって、つい最近も刑事が無実の人間を犯人に仕立てあげた事件が、ニュースでやったばかりですから。でも本当にどの国もそういうもんなんでしょうか。
私の父がインドへ旅行に行ったとき、人種も生活も違う貧しい村人達になんのメリットも求められず何度も助けられた話を思い出しました。それを聞いて「バベル」を観たとき「ああ、やっぱりそうなんだ」と思いました。貧しい国の人間て、自分の利益云々以前に体や感情が動いちゃうんでしょうね。「何とかしてあげなきゃ」と、直感で思うんでしょう。きっと、生まれてからずっとそういう生活をしてきたからなんでしょうね。
…と、話がそれましたが、なんだか本作を観ていて、戦争云々とかの以前にもっと学ぶべき事が沢山あるんじゃないなぁと、またまた深く考えてしまいました。
本作が良い映画かどうかはよくわかりませんが、こういう映画を観ると色んな事に気付かされます。観て良かった。
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