「不都合な真実」です。
元・アメリカ副大統領アル・ゴア氏による環境問題のプレゼン系ドキュメンタリー。他。
私の身内、知人にはこういった問題に取り組んでいる人、もしくはそういった姿勢を持った人達が多いため、本作を見ても、私は特に大きな衝撃は得られませんでした。だって自分を含め、全ての人間がいままでどれだけ自分勝手に生きてきたか、ちょっと思い返せばいくらでも思いつきますもの。
だからか、本作を見て今更というか、特にこれといった感情にはなりませんでしたが、アル・ゴア氏の調査したデータの綿密さとわかりやすい説明は良かったです。そして彼が訴えている事は、決して極論では無いと感じました。
…本作を見た直後だったと思いますが、とあるTV番組でマリエと新人ヤンキータレントの人が
「環境についてー深刻に考えなきゃいけないって言うけど、実際あたしの周りでは何も起こってないのに、あれこれ言われてもわからないしー」
「そうそう、受け止められないよねー。漠然としすぎっていうかぁ。普通に生きていけてるジャンみたいな。」などと言っていました。
…ぶっちゃけ、環境問題に疑問を持っている人がいるという事自体、私はとても驚いたんですが、まぁ確かに現実的に自分の目に見える状況に陥っているワケではないですから(そうなったら既にアウトなんですけど…^^;)まぁ、そう感じるのもわかります。
が、環境問題云々以前に、自分たちの無知さを棚に上げ「人間が発展のためにいままで何をしてきたか、本当に自分たちには何の罪の意識も無いのか」など、しつこく問いただしたくなりました。
漠然と考えて、地球で生きる生命体の中で、生命のサイクルを行えていないのが唯一人間である事を、絶対に無視してはいけないと思います。本当に彼女達には罪の意識なんてものはないのでしょうか。うーん疑問です。
本作の内容は、「未来の想定図」であり、あくまでも「仮定」にしかすぎません。しかし、自分達や、自分の子孫や、両親などが生きていく中で、その人達を「死なせたくない」と思うなら、この想定図は常に頭に入れていく必要があると思います。沢山ある中の最悪のシナリオだとしても、少しの不安を未来に残したくないと思う人々の願いがあるのなら、コレは想定内として考えるべき課題だと、私は思うのですが。
つっこんだ話になりますが、最近問題になった原子力発電にしてもそう、プルサーマルと称して「再処理」「リサイクル」と良いイメージを植え込もうとする地方行政。しかしプルサーマルされた核燃料の使い道が無いってことも事実なんです。
環境問題に感心があるのなら、エコバック、マイ箸より先に「自分の住んでる場所の環境について、少しでも疑問に思ったことは何でも市役所に聞く」というアクションを取ることが私は最も大切だと考えています。
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