ブラッドダイヤモンド
反政府軍組織RUFに捕まり闇ダイヤの採掘場で強制労働を強いられていたソロモンは、作業中に大粒のピンクダイヤを発見。再び家族と暮らすために危険を承知でそれを隠すが、直後に政府軍によって捕らえられてしまう。(映画生活)
最近めっきり演技の腕を上げたディカプリオ主演の抗争モノということで観ました。
そしてアフリカで恐らく行われているだろう(というか実話ベース)という本作の内容に心を痛くした次第であります。毛皮や絶滅危惧種の動物なども、きっと同じような経路を通っているんだろうなぁ。嘆かわしい。
何かを手に入れるためには多くの犠牲が伴い、そして血で血を洗う背景がそこにある。人間はどこへ向かって生きているのだろう。我が身の為に、我が信念の為に同族である人間を人間が拷問し、殺し、幼い子供までも薬物中毒にして殺人者に仕立て上げる。そしてそれは彼らが異常なのではなく、むしろこの世界が既に異常なんじゃないかと思わざる終えない気がしてきて、一人で私はゾッとしてしまいました。
バラエティ番組なんかで、大きなダイヤの指輪を自慢げにつけ、毛皮のコートで高笑いをするセレブ達を観るたびに私はきっと本作を思い出すだろうなぁ。そして強欲そうな顔のセレブ達と、この反政府軍の強欲さは共通している気がしてならない。
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