椿三十郎

--とりあえず更新できなかった日数分(10本以上!)をたらたら書いていきマース--Photo_269

「椿三十郎」です。

ある城下町の夜、薄暗い社殿で九人の若侍が密議をこらしていた。城代家老睦田に、次席家老黒藤と国許用人竹林の汚職粛清の意見書をさし出して入れられず、大目付菊井に諭されてこの社殿に集っていたのだ。その真中へよれよれの紋付袴の浪人者が現れて、九人をびっくりさせた。その上、その浪人者は、城代家老が本物で、大目付の菊井が黒幕だといって皆を仰天させた。その言葉の通り、社殿は大目付輩下の手の者によって取りまかれていた。あおくなった一同を制してその浪人者は、九人を床下へかくし一人でこの急場を救った。(映画生活)

それぞれのキャラクターがコミカルでオリジナリティが強くて観ていて飽きません。個人的にはあの奥方がよいですね。いいボケキャラです。笑
何気に、今は大御所な有名役者さんが沢山出てます。カラーだったらもっとわかったんだけどなぁ。名前を観ると「えーこのヒトも?」ていうのが多かったんですが、案外気付かなかったです。

椿三十郎=用心棒なのかなあ。その辺詳しく知らなかったので同じようなコメントを三十郎が言ってる節で「おや?」と思いました。そして相変わらず格好良くて、ジョークも効いてていいです。本作、コメディとしての要素がかなり強めなんですが、全く格好悪く無いのがスゴイと思いました。最近の映画にはこれが欠けてる気がします。

これは何世代に渡っても観れる、面白い作品です。「名作」を言われる意味が非常に良くわかりました^^

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武士の一分

Photo_257 「武士の一分」です。

毒見役の下級武士、三村新之丞は、美しい妻・加世と中間の徳平と平和な毎日を送っていた。ある日、毒見の後、新之丞は視力を失うほどの病気を負い、武士として役に立たない体になってしまい…。(映画生活)

「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」と、藤沢周平3部作の最後です。
「たそがれ~」で貧乏武士の心に秘めた強い武士魂に感動し、「隠し剣~」で単なるエンターテイメント映画として肩すかしを喰らった後の本作。さほど期待はしていませんでしたが、ぶっちゃけ「やっぱこんなもんか」という感想を抱いてしまいました。

キムタク演じる下級武士新之丞、前半は新鮮で良かったですが、後半の真剣勝負となるとどうも空気が張りつめず、単なるTVドラマを観ている気分になってしまいました。残念。

しかし大好きな山田洋次監督なだけあって、相変わらずご飯がおいしそう。(笑)
徳平が食べるお新香もナスの味噌煮も質素だけど、とても美味そうでした。イモガラの煮物は私も大好き!でもなかなか手に入らないんですよ。
脇を固める俳優陣もいいですね。それぞれの個性をフルに使っています。

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用心棒

Photo_248 黒沢明監督「用心棒」です。

廃した宿場町を舞台に、流れ着いた浪人が巻き起こす騒動を描いた、黒澤明監督が贈る痛快娯楽時代劇。出演は三船敏郎、東野英治郎、山田五十鈴ほか。(映画生活)

個人的には黒沢時代劇は「七人の侍」以来2作目です。少なっ。
タケシの「座頭市」を観たらもっと時代劇が観たくなってチョイスしました。

「七人の侍」も面白いわ格好いいわで、興奮しましたがこちらも、いい加減な侍のクセにやたら強くて、その上弱い者の味方(というか目障りだっただけ?)なのに、口が悪く貧乏クジを引いてしまうけどやっぱり生き抜いて見せる。いやー非常に楽しく観れました。
そして、この町民の小汚い(失礼)感じや、やたら美人が少ない(造酒屋の娘以外)のもいちいち面白いんですよね。貧しい庶民の匂いがプンプンするところが好きです。やっぱり時代劇はこうでないと。登場人物のキャラクターがアニメっぽいのがまた見やすくて楽しいです。
そしてめしやの主人は、昔の水戸黄門(東野英次郎)ちゃま!懐かしい~。
三船敏郎が侍を演じると、毎回本物の侍に見えます。そして凄く引き込まれる。面白いですね~★

「椿三十郎」も観ようかな。

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座頭市

Photo_247 「座頭市」です。

北野武が『座頭市』をリメイクした痛快アクション時代劇。盲目の居合の達人・座頭市は親の仇を探す姉妹と知り合い、彼女たちの復讐を手助けすることに。彼はヤクザの銀蔵一家や剣客・服部源之助と対峙していく。(ぽすれん)

キタノ映画は嫌いではないですが、そう「好き!」と言い切れない私です。
なんか派手というか、わかりやすい設定が多すぎるというか、それでいてアートちっくも嗜んでいるという「型」がなんか喰えないんです。自分に酔ってるのが丸見えというか、計算が見えるというか、それでも面白い映画も多いので、やっぱり映画人として見ると許してしまうのですが。
そんなこんなで、なかなか観ることをためらった「座頭市」ではありますが、やっぱり面白かったです。浅野の演技とか、武の座頭市とか、気になる箇所は置いというても、内容がエンターテイメントとして面白いです。(最近エンタメばっかだな)
話の流れも実にスムーズで、観ていてどんどん引き込まれていきました。最後のタップ演出もいいですね。何故か爽快な気分になります。

そして最後の座頭市が石でコケるシーン「見えねぇものは見えねぇんだな」のセリフもインパクト大。でもどういう意味なんだろう。

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